杜氏・蔵日記

ピンチ‼︎本みりんの蓋が開かない‼︎〜解決法〜

いつもご愛顧いただきありがとうございます(^^)

暑い夏がひと段落して、季節は秋へと変わりますね。

とは言え、しばらくまだまだ暑いのかなぁと。そしていつの間にか急に冬になってしまうのかなぁと。

過ごしやすい季節はたっぷり味わいたいものですね。


さて、今回はお客様からのよくいただくご質問や、

造り酒屋ならではの情報や知識を、

皆さんと共有していきたいと思います‼︎

今回のお題はこれ!

ジャーン!

本みりんを使っているうちに蓋の周りや

瓶に本みりんが垂れたところに白い塊。

『え?カビ??』

いえいえ、それは違いますよ。ご安心ください!

そして、この白い塊がまとわりついた瓶の蓋は…

開かない!!!!

手強いものだと、うんともすんとも動かない!

顔を真っ赤にして力を入れても…

開かない…。。

皆さんのご家庭でも経験されたことのある方、いらっしゃるのでは?!

一体この正体は何なのでしょう。

蔵人に聞いてみました!

「この正体は、ズバリ、

の結晶です。

本みりんは発酵させて造ると思われがちですが、

実は発酵ではなく糖化させて造ります

糖度が高いため、糖の部分が固まってしまうのです。

特に、寒くなる冬の季節などは固まりやすく、

通称〝シュガーロック〟と呼ばれ、

まさに糖で鍵をかけたような固さになるわけです。」

なるほど!

身体に悪いものじゃなくて安心しました。

では固まってしまったらもう2度と開かないのでしょうか…?

「糖ですので、お湯をかけると簡単に溶けます

そしてキャップも膨らむことにより簡単に開きますよー!」

早速ガチガチのシュガーロック状態の瓶でやってみました!

お見せするのが恥ずかしほどのシュガーロック瓶です。

ほどよいお湯で(熱湯すぎると跳ね返りの火傷や破損する場合があるのでご注意を‼︎)、

蓋の部分のみにお湯をかけてみます。

白い塊があれよあれよと無くなりました!

そして蓋も…

開いたーーーーーー!!!!!

これで、顔を真っ赤にして頑張っていた自分とおさらばです。

更に、1.8ℓの一升瓶サイズの本みりんの場合、

栓抜きで開けられるんですって!

福来純甘酒も同様に、シュガーロックになりやすいです。

蓋の部分のみにお湯をかけてみてくださいね!

(開栓の際は、手を切らないようにも注意です)

「本みりんは傷んだり腐ったりはしませんが、

清潔が1番です。

使用した後は、瓶口をひと拭きしたりすると良いですね!」

はい、、すいません。。

とは言え、調理中等、いちいち拭いてはいられませんよね。(←反省なし)

そんな時にはぜひ今回の技を使ってみてください。


ん?本みりんは糖度が高いっていうことは、

糖度が高い=カロリーも高い=太る?!

このことについても、蔵人に聞きながらまとめてみましたので、また投稿をぜひご覧ください。

季節の変わり目。皆様お変わりなく、身体の内側から免疫をつけて健やかに過ごせますように。